坂田信夫商店HISTORY

高知県香美郡土佐山田町で栽培をスタート

日本国憲法が施行された1947年。
まだ、終戦の影が色濃く残り、世の中が騒然としている時代。私たちは当時の高知県香美郡土佐山田町で生姜の栽培をスタートさせました。

当初は近郊の農家から生姜を買い付け、青果市場に販売する卸しを中心としておりましたが、必需品ではない香辛料としての生姜は流通量も少なく、不足の状態が続いておりました。それならばと、自分達で生姜の栽培に関わるようになったのが弊社の始まりです。

朝から晩まで生姜と向き合った若き時代

まずはベテランの農家を雇用し、試行錯誤しながら生姜と向き合い、様々な苦労を重ねてまいりました。情報も十分ではなく、栽培の技術的にも難題が多い当時、一番苦労したことといえば、病気のない種の確保でした。畑で青々と葉を茂らせている生姜を選別し、種として確保する事に私たちは多くの時間と労力を費やしました。

栽培が順調になると、次には貯蔵の問題が出てきました。当時は保管に適した冷蔵設備などはもちろんありません。そこで収穫前の一ヶ月をかけ、私たちは昼夜を問わずコンプレッサーの削岩機で山の岩を砕き、貯蔵用のトンネルを掘削。藁で編んだいくつもの袋に生姜を入れ、そのトンネルで貯蔵する事に致しました。このように若く無理のきく時代には、兄弟で文字通り朝から晩まで働いておりました。

主軸のブランドとして確立した「黄金しょうが」

1954年頃には気候にも恵まれ収穫量も上がり、近郊農家からの買い入れも含め、生姜取り扱い業者として小規模ながらも市場での販売ができるようになりました。
大阪の中央市場での相対売買から始まり、北陸を中心に販売先を探したりしつつ、徐々に全国的な販売のルートも出来上がり、スーパーマーケットへの納品も始まりました。
2、3名ほどの従業員で始まった事業も25名ほどになり、漬物の製造販売を開始するなど、6次産業化の始まりとなったのは、日本経済も豊かだった1980年代の頃でした。

ちょうどこの頃、「黄金しょうが」に出会い、「長時間きれいな黄金色を保つことができる」「繊維が少ない」「清涼感のある爽やかな香り」といった特徴を備えた、弊社主軸のブランド生姜として確立させるに至りました。

会社の成長を後押し、商機をもたらした「人の力」

農家から始まり、今では従業員を300人ほど抱える会社として事業を拡大してきた中で、会社の成長を後押しする大きな力となったのは、なんと言っても「人の力」です。
ターニングポイントとなるその時々には、販売に尽力し頼れる存在である社員がいた事、人と人の繋がりが商機をもたらしてくれた事などが、今日の会社の大きな礎となってきたのは間違いのないことです。

志を新たに、業界の一歩先を行く会社へ

社名に冠した父親の意思を継ぎ興隆してきたこの会社も、現在の社長で4代目となりました。
時が流れ、取り巻く環境は変わりましたが、「人を大切にする」といった商売の基本となることは、いつの時代も同じこと。
100年企業となるまで四半世紀あまりを残しておりますが、これからも人との出会いに感謝しつつ、積み上げてきた伝統と信頼を継承し、業界の一歩先を行く会社であり続けるよう、志を新たに臨んでまいります。

  • 坂田信夫商店HISTORY

    日本国憲法が施行された1947年。まだ、終戦の影が色濃く残り、世の中が騒然としている時代。私たちは当時の高知県香美郡土佐山田町で生姜の栽培をスタートさせました。

  • 代表挨拶

    弊社は人間尊重・家族愛・社会貢献・終わりなきチャレンジを基本的な価値観とし、社員自らが考え積極的に行動し限りなく進化していく、その中で会社自体を価値ある1つの商品として皆様に認めて頂き、これからも愛され信頼される企業であり続けるよう社員一丸となって取り組んで参りたいと思います。

  • 会社概要

    安心・安全という価値を提供し、お客様に愛され信頼される会社を目指します。創造・改革の精神を重んじ、常に新しい商品やサービスを提供し続けます。家族愛を基本に食を通じて社会に貢献して行きます。

  • 沿革

    1947年(昭和22年)高知県で生姜栽培を開始し、現在、生鮮商品・加工商品の販売を全国展開するまでの足跡を紹介します。

  • 部門紹介

    栽培から製造・販売までの6次産業をささえる部門を紹介します。

  • アクセス

    高知県内にある生鮮工場・加工工場のアクセスはこちらでご確認ください。他に北海道・東京・中部・関西・福岡に営業所があります。

  • メディア掲載情報

    新聞・雑誌・テレビなどで弊社および弊社の商品が取り上げられました。

  • CSR活動

    サカタグループは地域の環境を大切に、地域と共に発展して行くことを目指します。